2013年 10月 11日
2013.10.09 犀川釣行 |
犀川の両岸にそびえ立つ山々は未だ青々としており今年の秋の到着は例年以上に遅れているようだった。
今回で2度目の参加になるアース・トラウトガレージの企画“GO TROUT”。今回は本流好きの仲間が集まり犀川への釣行となった。僕は9月の14、15日、10月の5日に続いてこの1ヵ月の間に3度目の犀川。勝負事ではないけれどもここまでの成績が1勝1負のイーブン…となると今日の釣果で勝敗が決まる。
前回の釣行で気をよくした僕はそんな浮かれた気分で店長の山本さんとの待ち合わせ場所へと向かった。
深夜2時過ぎ、中央道八王子バス停で今回のもう一人の参加者の北見さんと合流。この方、元々は鮎釣りのトーナメンターをしていたらしく、山本さんと北見さん、本流を熟知したお二人に今日は沢山の事を勉強させて頂く事となりそうだ。
朝5時過ぎ、下流域最上流部へ到着。早速準備を済ませ、入川しようとしていると突然、ベストのポケットのスマホが震えだした。
「おはよぉ。どのポイント入った?放水口?今から行くからちょっと待ってて。」
今日の事を伝えておいたジョニーさんからの電話。既に何処か近くまで来ていたのか、間もなくするとジョニーさんが到着し
「これ隣のパン屋さんからの頂きものなんですが、お腹が減ったら皆さんで食べて下さい。」
とパンの差し入れ。本当にこの人の優しさと言うか…最近流行っている“お・も・て・な・し”の心には感心する。そしてジョニーさんを交えての作戦会議。ここ2、3日の状況を伺い今日の作戦を組み立てる。気が付けばジョニーさんもウェイダーに着替えすっかり戦闘モードに。さっきまでは「僕はここで見ていますので、皆さん楽しんで下さい。」なんて言っていたのに…
両岸に2人ずつ対峙し僕たち4人は犀川を下り始めた。取合えず、早く1尾を釣り上げ、気持ち的に楽になりたかった僕は最後尾からとなってしまったが丁寧に探りながら下っていった。
ふっと、10メートル程下流に気になるストラクチャーを発見。直ぐにRigge Hunted 78Sをそのストラクチャーの脇をトレースしてみる…すると竿先がブルッと撓り待望の今日最初の1尾をキャッチする。
小さい…満足できるサイズではない。今考えてみれば流芯からも離れていて決して大物の居つくポイントではないが、思い通りのファーストフィッシュに自然と笑みがこぼれる。
北見さんも言っていたが「Huntedって思ってたほど泳がないよね?」…その通りなのだが前回の釣行でも5尾、そして今日も最初の1尾。僕のスタイルと何かが合うのだろうか?使うごとにこのミノーへの信頼が深まっていく。
対岸を下る北見さんにも2尾のブラウンが上がったそうだが、お互いサイズは30センチ程…これと言った釣果を得られないまま次のポイントへ移動。
「今年は季節の進行が遅いよ。ホントだったらもっと良い釣りが出来るんだけどなぁ…。折角だから楽しんで帰ってもらいたいよ。」
例年を知らない僕はどう返したら良いのか分からなかったが良い時と悪い時の差があり過ぎるようで、その悪い時に当たるとどうしようもない様だ。
この後もポイント移動を繰り返し、出来るだけ普段は釣り人の入ることが少ない場所を探し、放流魚は捨て、ワイルドレインボーに狙いを定めて移動する。
これだけ釣れないのに4人共黙々とキャストを続ける。大した釣果が得られていないのだから、楽しいはずがない。でも、4人共キャストを止めることはない。何故か…それは4人共にその先にある喜びを知っているから。釣り人でないと味わうことが出来ない歓喜に浸りたいから。だからひたすらキャストを繰り返す。竿先に神経を集中させ、いつその時が来ても良いように心の準備をしたまま黙々と…。
特に会話もなく次第に日も傾き、帰京する時間が刻々と近づいてくる。
その後僕は、30センチ程のブラウンを1尾釣り上げ竿を納める事に。満足はできなかったが、それなりに納得することは出来た。今の自分に出来る事は全てやり尽くした…そんな感じであろうか。満足は出来ていないので心の中の何とも言えないモヤモヤは残ったままだけれども、このモヤモヤを取り払う為の準備は既に始めている。ただ、気分的にリフレッシュした方が良さそうだ…かなり煮詰まった感がある。
「気分転換もしたいし、来週は様子を見に本栖湖でも言ってみようかな?」
と帰りの車中で僕が言うと北見さんが…
「最近、本栖湖良いみたいですよ。」って。
どうせ釣れないのは分かっているのに…この感覚なんなのだろうか。
Tackle
Rod:ufmウエダ SLT-82H-Ti
Reel:DAIWA certate2510PE-H
Line:VARIVASsuper trout advaced MAXPOWER PE 1号
Lure:ZipBaits Rigge MD86SS・Rigge Hunted 78S・ORBIT80SP-DR
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今回で2度目の参加になるアース・トラウトガレージの企画“GO TROUT”。今回は本流好きの仲間が集まり犀川への釣行となった。僕は9月の14、15日、10月の5日に続いてこの1ヵ月の間に3度目の犀川。勝負事ではないけれどもここまでの成績が1勝1負のイーブン…となると今日の釣果で勝敗が決まる。
前回の釣行で気をよくした僕はそんな浮かれた気分で店長の山本さんとの待ち合わせ場所へと向かった。
深夜2時過ぎ、中央道八王子バス停で今回のもう一人の参加者の北見さんと合流。この方、元々は鮎釣りのトーナメンターをしていたらしく、山本さんと北見さん、本流を熟知したお二人に今日は沢山の事を勉強させて頂く事となりそうだ。
朝5時過ぎ、下流域最上流部へ到着。早速準備を済ませ、入川しようとしていると突然、ベストのポケットのスマホが震えだした。
「おはよぉ。どのポイント入った?放水口?今から行くからちょっと待ってて。」
今日の事を伝えておいたジョニーさんからの電話。既に何処か近くまで来ていたのか、間もなくするとジョニーさんが到着し
「これ隣のパン屋さんからの頂きものなんですが、お腹が減ったら皆さんで食べて下さい。」
とパンの差し入れ。本当にこの人の優しさと言うか…最近流行っている“お・も・て・な・し”の心には感心する。そしてジョニーさんを交えての作戦会議。ここ2、3日の状況を伺い今日の作戦を組み立てる。気が付けばジョニーさんもウェイダーに着替えすっかり戦闘モードに。さっきまでは「僕はここで見ていますので、皆さん楽しんで下さい。」なんて言っていたのに…
両岸に2人ずつ対峙し僕たち4人は犀川を下り始めた。取合えず、早く1尾を釣り上げ、気持ち的に楽になりたかった僕は最後尾からとなってしまったが丁寧に探りながら下っていった。
ふっと、10メートル程下流に気になるストラクチャーを発見。直ぐにRigge Hunted 78Sをそのストラクチャーの脇をトレースしてみる…すると竿先がブルッと撓り待望の今日最初の1尾をキャッチする。
小さい…満足できるサイズではない。今考えてみれば流芯からも離れていて決して大物の居つくポイントではないが、思い通りのファーストフィッシュに自然と笑みがこぼれる。
北見さんも言っていたが「Huntedって思ってたほど泳がないよね?」…その通りなのだが前回の釣行でも5尾、そして今日も最初の1尾。僕のスタイルと何かが合うのだろうか?使うごとにこのミノーへの信頼が深まっていく。
対岸を下る北見さんにも2尾のブラウンが上がったそうだが、お互いサイズは30センチ程…これと言った釣果を得られないまま次のポイントへ移動。
「今年は季節の進行が遅いよ。ホントだったらもっと良い釣りが出来るんだけどなぁ…。折角だから楽しんで帰ってもらいたいよ。」
例年を知らない僕はどう返したら良いのか分からなかったが良い時と悪い時の差があり過ぎるようで、その悪い時に当たるとどうしようもない様だ。
この後もポイント移動を繰り返し、出来るだけ普段は釣り人の入ることが少ない場所を探し、放流魚は捨て、ワイルドレインボーに狙いを定めて移動する。
これだけ釣れないのに4人共黙々とキャストを続ける。大した釣果が得られていないのだから、楽しいはずがない。でも、4人共キャストを止めることはない。何故か…それは4人共にその先にある喜びを知っているから。釣り人でないと味わうことが出来ない歓喜に浸りたいから。だからひたすらキャストを繰り返す。竿先に神経を集中させ、いつその時が来ても良いように心の準備をしたまま黙々と…。
特に会話もなく次第に日も傾き、帰京する時間が刻々と近づいてくる。
その後僕は、30センチ程のブラウンを1尾釣り上げ竿を納める事に。満足はできなかったが、それなりに納得することは出来た。今の自分に出来る事は全てやり尽くした…そんな感じであろうか。満足は出来ていないので心の中の何とも言えないモヤモヤは残ったままだけれども、このモヤモヤを取り払う為の準備は既に始めている。ただ、気分的にリフレッシュした方が良さそうだ…かなり煮詰まった感がある。
「気分転換もしたいし、来週は様子を見に本栖湖でも言ってみようかな?」
と帰りの車中で僕が言うと北見さんが…
「最近、本栖湖良いみたいですよ。」って。
どうせ釣れないのは分かっているのに…この感覚なんなのだろうか。
Tackle
Rod:ufmウエダ SLT-82H-Ti
Reel:DAIWA certate2510PE-H
Line:VARIVASsuper trout advaced MAXPOWER PE 1号
Lure:ZipBaits Rigge MD86SS・Rigge Hunted 78S・ORBIT80SP-DR
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by tsure_kaze
| 2013-10-11 14:14
| Field Report